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旭区・瀬谷区 トップニュース教育

公開日:2017.02.02

若葉台特別支援学校
文部科学大臣賞を受賞
キャリア教育が評価され

  • 表彰状を手にする工藤校長

 若葉台特別支援学校(工藤幹夫校長)がこのほど、キャリア教育の実績を評価され「第10回キャリア教育優良教育委員会、学校及びPTA団体等文部科学大臣表彰」を受賞した。授賞式は1月17日に国立オリンピック記念青少年総合センター(東京都渋谷区)で行われた。

 同校は前身の旧新治特別支援学校(緑区)が旧若葉台東小学校の跡地に移転し、2013年に創立。比較的重度の肢体不自由な障害がある、小学校から高校までの子どもが通う「A部門」と、軽度の知的障害がある子どもが通う高等部のみの「B部門」があり、各部門でキャリア教育を実施している。

 A部門では「自分の持っている力を最大限に生かし、自己表現や自己選択を引き出します」。同部門で学ぶ子どもの中には、まばたきや舌の動きのみで意思表示をする人もいる。同校は重度の障害がある子どもにもできる限り選択肢を与えることで、自立と社会参加を目指すライフキャリア教育を行っている。B部門では生徒全員の卒業後の企業就労を目指した実践的なキャリア教育を実施。「オフィスサポート」「パン工房」「ビルメンテナンス」の3コースに分かれ、勤労体験を通じながらコミュニケーション能力の向上などを図る。

 今回の受賞について工藤校長は「4年間一つひとつやってきたことが評価されて嬉しいです」。さらに、地域の理解についても触れ「地域の受け入れが良いからこそ、信頼して学校も開いていける。本当に感謝しているばかりです」と感謝の気持ちを話した。

「地域が教室」

 地域の文化サークルで活動する人をゲストに呼んだ授業(A部門)や、地域の店舗での実習(B部門)など地域と協働して教育に取り組む同校。「地域が1つの教室だと思っています」と工藤校長。地域住民との交流を通じて学生の表情にも変化が見られるという。「A部門の子どもたちは社会に慣れる良い経験になっています。五感にいろんな刺激を受けることで、大きな経験になっている。B部門では実習に参加した生徒らは、実習中は緊張した様子が強いですが、帰ってくると『節(ふし)』ができたな、と感じます」

 この春、卒業を迎える高校3年生の生徒らは、3年間の学びを振り返り成長を実感している。B部門のビルメンテナンスコースで学ぶ女子生徒は「話すことが苦手だったけれど、3年間の中で自分の思いをほかの人に伝えられるようになった」と嬉しそうに話す。同じく男子生徒は「どんなに辛いことがあっても、めげずに頑張ればプラスになって返ってくるということを学んだ」と笑顔を見せた。

 同校のキャリア教育では「人生の分岐点が訪れた時、これでよかったと思える選択ができるように『相談力』を身につける指導をしています」と工藤校長。学生たちに対して、学校での学びを通じ「ある程度の年齢になり自分の人生を振り返った時に、『これで良かった』と思ってくれるような人生を歩んでほしいと思っています」と語った。

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