磯子図書館はこのほど、金沢、港南、南の3図書館と共同で、地域写真のデータベースを作成すると発表した。
この事業では、個人や会社、施設などが所蔵している昔の写真を4館が合同で募集。寄せられた写真をデジタル化したうえでタイトルやキーワードを付け、ホームページ上で地域や年代などのジャンルごとに検索できるようにする。
「図書館は元々、人々が所有している本を持ち寄り、そしてみんなで分け合おうという精神で始まった施設。それを写真にも広げようという趣旨」と、磯子図書館では説明する。
昔の様子を収めた写真は、時間の経過とともに劣化したり、所有者が亡くなった際に処分されることも少なくない。また近年、図書館には、「自分が住んでいる場所が、昔どういうところだったのか知りたい、映像として見てみたい」という要望が多く寄せられていることも、今回のデータベース化のきっかけになっているという。
市内では、都筑、港北、緑の北部3図書館が昨年度、共同で同様の写真データベースを作成しており、今回はその南部版となる。
磯子図書館をはじめとする4館は、チラシを作り、今月から写真の募集を開始。住民だけでなく、学校や自治会、施設、商店、企業などにも広く呼びかけを行っていくという。10月には集まった写真のデジタル化作業に着手、年度末までにはシステム構築を完了させたいとしている。
担当者は「学校での地域学習や、生涯学習としての郷土研究などに役立ち、また、区民に地域への愛着を持ってもらえるようなものにしたい」と話す。
写真についての情報提供は、磯子図書館【電話】045・753・2864まで。
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