多摩区・麻生区
公開日:2011.09.02
争い記した古文書初公開
等々力で二ヶ領用水の企画展
竣工400年を記念した企画展「二ヶ領用水ものがたり」が川崎市市民ミュージアム(中原区等々力1―2)で開かれている。9月11日(日)まで。
注目は今回が初公開となる古文書「用悪水出入一件」(ようあくすいでいりいっけん)。この帳面には約250年前に登戸村と52の村との間に起きた水争い訴訟が書き記されている。郷土史団体「稲田郷土史会」が10年ほど前に個人宅で発見したという。
この帳面によると、登戸村を流れる二ヶ領用水には3つの堰があり、この堰の高さを巡って菅、上菅生、五反田の3つの村が登戸村に対して訴訟を起こしたという。それをきっかけに下流の52の村が訴え出る水争いが起きたと記している。
企画展ではそのほか、慶長18年の「清沢村御縄打水帳」も初公開。二ヶ領用水絵図や小泉次大夫巡検図などの展示もある。
時間は午前9時30分から午後5時まで。休館日は月曜日。観覧料は一般500円、学生・65歳以上300円、中学生以下無料。同ミュージアムへのアクセスは武蔵小杉駅からバスで10分。マイカーの場合は有料で等々力緑地内駐車場が利用できる。
問合せは同ミュージアム(【電話】044・754・4500)まで。
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