相模原市立藤野南小学校(倉田宏子校長)は7月17日、地元の芸術家が集まる市民団体「きのこぷらんにんぐ」を招いて、全校児童56人が「あんどん作り」に挑戦する催しを行った。子どもと大人が、協働で造形活動に取り組むことにより、藤野の芸術文化の活性化につなげていくのが狙い。
藤野南小学校は、2003年に牧野・篠原・菅井・牧郷の4小学校が統合して開校。旧藤野町の南部に位置し、”芸術の街・藤野”の中でも、特に芸術家が多く住む地区の中の小学校でもある。
「きのこぷらんにんぐ」(さとうますよ代表)は、もの創りを楽しみながら芸術家同士のつながりを深め、地域の芸術文化の普及に努める市民団体。20年以上の歴史があり、現在は画家・写真家・音楽家・造形作家など約30人が所属。毎年9月には「ふじのアート収穫祭・こもりく」を開催するなど、積極的な芸術活動に取り組んでいる。そうした中、3年前から同校を訪れ、児童に造形の指導を行うなどの交流を開始。昨年は「森の生き物たち」をテーマに木材を使った造形作品づくりを実施した。
17日は、「きのこぷらんにんぐ」のメンバー18人が同校を訪問。低学年の児童は、あらかじめ用意された半紙サイズのミニあんどんに、思い思いの絵を描いて制作。高学年の児童は、周囲を布で覆った大中小3つの異なる大きさの「大あんどん」造りに挑戦した。この大あんどんは、最大120cm×60cm程の大きさのものもあり、児童たちは組み立てから始め、手形やハートやブドウのなどの独特の想像力を活かした絵を描き、グループで協力して各々の作品を仕上げていった。「あんどんを見るのは初めてで感動した」「布を貼ったり、絵を描いたりするのが面白かった」「作品を褒めてもらって嬉しかった」などの感想が児童から聞かれた。これらの作品は、9月のアート収穫祭にも出展される予定だ。
同校の小俣美智子教頭は「普段の授業では体験できない、子どもたちの感性を刺激する造形活動は有意義で、協力を頂いた芸術家の皆様に感謝しています」と話した。さとうますよ代表は「小学生のセンスは素晴らしいものがあります。今後も学校に協力していきたい」と話していた。
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