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座間 人物風土記

公開日:2012.06.29

「しじゅうからの巣箱を作ろう」の講師を務める谷戸山野鳥と自然の観察グループのメンバー
大塚 晃さん
広野台在住 65歳

一期一会を大切に



 ○…夏休みの子どもや親子に向けて、公民館で市の鳥「しじゅうから」の巣箱作りを指導する。鳥が足を掛けやすいようにと、すぎ板の素材をいかし、のこぎりなどを使って製作する。毎年10月に谷戸山公園で巣箱作りの講座を開催しており、その指導にもあたる。園内には手作りの巣箱が30個以上あり、7割は入るという。冬にはグループのメンバーで掃除をしたり、「しじゅうからは”新築好き”」と、新しいものに変えるなど定期的に観察している。



 ○…芹沢公園の自然観察グループに参加していたことから誘われ、15年前から谷戸山公園での活動を始めた。谷戸山公園は、「田んぼや池、川など多様な環境があることが魅力」と、鳥や植物、昆虫などの観察を通して、公園の自然を見守っている。メンバーにはクモや蛾、シダ植物などそれぞれ得意分野があり、お互いに教え合うのも楽しみ。自身は山鳥が好きで、CDで鳴き声を聞いて勉強することも。ただ「鳥はものまねをすることもあってね。教科書通りじゃないね」と、まずはフィールドにでる。



 ○…幼少期を栃木県で過ごした。野原や川で遊び、山できのこ採りをしたことも懐かしい思い出。40年前に座間へ。研究開発の仕事に追われながら、休日には家族で山や釣りへ行った。家族5人での初めての山歩きでは「子どもたちがホテルでパソコンを見つけて、朝からゲームをやっていたよ」と笑い話も。それでも子どもが高校生になるまで一緒にでかけたと嬉しそう。今は妻と自然観察会で共に活動する。



 ○…ウォッチングした鳥のリストは350を超える。「あそこで珍しい鳥が見れるよ」と聞いてもあまり行くことはない。「自分で偶然見つけることが好き」と、その出会いを大切にする。2年前に退職し「やりたいことはいくらでもある」という。次の楽しみは、何十年も続けている茶道。自宅に友人を招き、「おもてなし」をしたいと計画している。

 

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