市内少年野球チーム「吉岡サプリングス」(山本幸男代表)が、6月3日から11日にかけて開催された「高円宮賜杯第37回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント神奈川県予選」で優勝し、初の全国大会進出を決めた。綾瀬市のチームが全国大会に出場するのは1984年の綾西少年野球部以来、33年ぶりの快挙となる。
神奈川県予選は、県野球連盟が主催する大会。今年は県内各地区の予選を勝ち上がった32チームが参加し、熱戦が繰り広げられた。
大会初戦、緊張からか選手の動きが硬かった吉岡サプリングスは、最終回まで相手チームにリードを許す苦戦を強いられる。粘り強い全員野球でじりじりと点差を詰め、最終回で逆転。7対6の辛勝となった。
続く2・3回戦も同様の展開となり、それぞれ7対6、10対7と接戦ながらも着実に勝ち進んでいった。大会にも慣れ、子どもたちの硬さが取れたのは準決勝。普段通りの力を発揮しはじめ、10対3で勝利。続く決勝戦でも7対0と相手チームを圧倒し、優勝の栄冠を手にした。
「試合開始前、選手たちには『接戦でもいいから諦めず1点でも多く取ろう』と伝えた。勝ちたいという気持ちを強く持ち、実践できたのが勝因」と、岩見照人監督は分析する。柱としてチームを支えた主将の小泉卓也君(綾西小6年)の活躍も大きかったという。
初の全国大会に向け
吉岡サプリングスが県代表として出場する「高円宮賜杯第37回全日本学童軟式野球大会マクドナルド・トーナメント」は、全国約1万2千チームから勝ち抜いた強豪チームが集う大会。学童軟式野球では唯一の全国大会で、「小学生の甲子園」と呼ばれる野球少年たちの夢の舞台となっている。
同チームは6月19日、古塩政由市長のもとを訪れ県大会優勝と、初の全国大会出場の報告を行った。これを受け市長は、「のびのびと自分たちの野球をし、正々堂々とプレーしてきてください」と激励。
小泉君と、決勝で投手を務めた水島偉悠君(綾西小6年)も、「全国大会でも自分たちの野球をしっかりやって優勝します」「県予選決勝では初回に修正ができた。全国大会でも自分のピッチングをしっかりしたい」と意気込みを語った。
全国大会は8月10日から16日まで、東京都の明治神宮野球場などで開催される。岩見監督は、「勝算はある。普段の力をいかに出せるかが鍵。初の全国でどれだけ結果を出せるか楽しみです。目指すは全国制覇」と話している。
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