15年前の復活劇
神明町にある公園「くりはま花の国」に設置されている『ゴジラのすべり台』が誕生して、今年で15周年を迎えた。今では当たり前の風景となっている巨大遊具だが、完成にこぎ着けるまでは幾多の困難があったという。そんな一時代の出来事を地元久里浜中の2年生栗山遥さん、長瀬和さん、町田珠都さんの3人が取材した。
話しを聞いたのは、設置運動の中心を担った(当時)横須賀商工会議所青年部会長だった谷本聖志さん(53)。1973年まで観音崎のたたら浜にコンクリート製のゴジラのすべり台があったことに着目し、同青年部がまちおこし事業として復活再現に挑んだ。構想に着手したのは1994年。手始めに賛同者を募る署名活動をスタートさせると半年ほどで目標の10万筆が集まった。好調な出足を見せたが、すぐに巨額な建設費用が大きな障害として立ちはだかった。これには、プレートに名前を刻める個人寄付と企業協賛で対応。約2000万円をかき集めた。設置を予定していたたたら浜も風致地区の規制に抵触するため却下されたが、行政との交渉で現在の場所で建設許可を得ることができた。
しっぽの部分がすべり台となったゴジラは、15年が経過した今も子どもたちを引きつけてやまない。
「(ゴジラのすべり台は)夢を語り、大きなチャレンジを乗り越えた私たちの熱意の結晶」-。谷本さんは誇らしげにそう話した。
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