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平塚・大磯・二宮・中井 人物風土記

公開日:2014.05.29

平塚市私立幼稚園協会会長として3期目を迎えた
青木 正子さん
平塚めぐみ幼稚園園長 70歳

子どもと向き合い50年

 ○…市内23幼稚園が加盟する平塚市私立幼稚園協会。会では、体を動かす遊びの重要性や健康に関する知識、環境問題、保護者の受け止め方など教育関連のさまざまな研究をしているほか、出生率など市の状況調査、行政機関との調整、教員養成学校へのあっせんなどを行っている。会長に就任し5年目、「口ばかり名ばかりで申し訳なさを感じていますが、会員の先生方が本当に一生懸命やってくださるので、お任せしています」と微笑む。

 ○…幼稚園に保育園のような機能を加味する「こども園」設置の拡大等を盛り込んだ国の「子ども子育て支援新制度」が来年4月から本格的に始まる。やるべき課題は山積しているが、「子どものためですから」と核心をさらり。園長としては毎日保育や送迎を行う現場主義。「そうしないと、子どものこともお母さんたちのこともわからない」と語る。園児はもちろん保護者の名前もすべて覚えており、「温湿計を毎日よんでくれる子がいて…」など一人ひとりの子どもの特長をうれしそうに話した。

 ○…生まれも育ちも平塚。大学卒業後に父が経営する園に就職して約50年、「教員という仕事の素晴らしさは日々感じます」と笑顔。親を応援できることも喜びのひとつ。子どもが不憫と涙を流す母に「泣いている場合じゃない」と檄を飛ばしたこともあるという。「卒業するとき、親子共々楽しかったと言ってもらえるようにしたい」と話す。

 ○…「『明るく元気に』がモットー」と言う通り、快活な話し方と笑顔が印象的。「何でもはっきり言い、実行してしまう」といたずらっぽく笑う。最近では電車の中吊りで関心を持った大学教授に直接電話し、園での講演会を実現させた。趣味は茶道、編み物、旅行と多彩。「もう年なのよ」と言いながら、ドイツで訪れたフレーベルゆかりの地や本場のビオトープについて話す瞳は、子どものようにキラキラ輝いていた。

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