南足柄市の(仮称)大型直売交流センター(道の駅)整備事業で5日、同市が建設予定地を同市竹松の農振農用地に決めた。加藤市長は同日に開いた賀詞交換会で「昨年末に地権者の理解を頂いた」と明らかにした。
この事業は加藤市長の選挙公約で2012年度からの継続課題でもある。同年11月に農業の6次産業化をめざす施設の基本構想を公表し、2015年3月の開設を目指したが、農産品の供給体制や建設場所(同市壗下)、民間事業者との連携手法などに議会から批判が相次いだ。
そのため13年度から建設予定地を含む計画の見直しに着手。神奈川県による県西地域活性化プロジェクトや道の駅整備支援策を活用し、建設候補地を「竹松交差点(金太郎時計台)付近」とし「道の駅」として17年度の開設を目指す新たな基本計画を14年9月に策定した。
建設予定地が特定されないまま、15年度当初予算案に設計費2263万円を計上し、議会もこれを認めたが、建設予定地の決定がこの時期まで遅れたため、今年度中の設計発注は一旦見送り、今年2月の議会定例会に全額の減額補正を提案する方針だ。
この予算は改めて16年度当初予算案に盛り込み、議決を経て16年度に実施設計を発注し、17年度に工事、18年度中の開業を目指す。
この間、市は直売農家の育成や特産品の開発など開業に向けたソフト事業を、県費を活用して進めてきた。用地確保のめどが立ったことで今後は開業準備も加速しそうだ。
市が想定する総事業費は約3億3千万円。今後は、財源確保などの財政計画と農振農用地からの除外・転用に必要な関係法令の手続きに焦点が移る。
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