「特定外来種除草して」 市が呼びかけ
国が特定外来生物に指定するオオキンケイギク。秦野市内でも各所で生育が確認されており、市は除草を呼びかけている。
特定外来生物とは、在来生態系に大きな影響を及ぼす可能性があるとして、栽培や運搬、販売などが禁止されている侵略的外来種のこと。オオキンケイギクは北アメリカ原産のキク科多年生植物で、高さ30〜70cmに成長し、5月頃から黄色の花を咲かせる。元々は明治時代に観賞用、緑化用として導入。その後全国的に分布域が広がっていったが、強い繁殖力を有するため、各地域から在来種の減少あるいは消失が報告されるに至った。
駆除の仕方は、根から抜き取るかまたは地面の際で刈り取り、飛散しないよう枯死させたうえで、ビニール袋などに入れた状態で処分をする。また市内在住の自然観察指導員は、引き抜いた植物体をねじり、根と茎と2つに分断してから処分する方法も勧めている。
市はホームページなどで情報発信しているほか、市内をパトロールし、民家で発見した場合は住民への声掛けを実施。「見た目は綺麗な花を咲かせるため、知らずに育てている人もいる。生物多様性保全のためにご協力を」と話している。
|
|
|
|
|
|
|
<PR>