神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
青葉区版 公開:2013年1月17日 エリアトップへ

市ヶ尾高鈴木真由子さん 迫力ある書で頂点に 県最優秀賞受賞し全国へ

公開:2013年1月17日

  • LINE
  • hatena
受賞した作品と筆を手にする鈴木さん
受賞した作品と筆を手にする鈴木さん

 市ヶ尾高校書道部に所属する鈴木真由子さん(2年)がこのほど、神奈川県高等学校総合文化祭書道展で最優秀賞にあたる教育長賞を受賞した。同大会には県内から70校、計1341点が参加。「これほどまでに大きな作品を書いたのは初めて。受賞はすごく嬉しい」と鈴木さんは喜びの表情を見せる。8月には、長崎県で開催される全国大会に出場する。

 受賞した作品は、「字のかすれ具合が格好良くて書こうと決めた」と振り返る、竹に書かれた札「漢簡(かんかん)」を模写したもの。縦約350cm、横約140cmの作品。紙を張り合わせるだけでも5分はかかるという自身初の巨大な書道作品で挑戦し、県の頂点に立った。

 「腰痛になりながら最低千枚は書きました」と、体力勝負で練習を重ねた鈴木さん。手本となった作品をさらに迫力ある字にしようと、独自にかすれの風合いや迫力ある字を追究。「良いかすれを出すには、空気を入れるようにねじらせて”筆を開く”のがポイント」と話す。

 作品には、直径約3cm、毛の長さ約14cmの高級品とされる羊毛筆を使用した。高校1年の時、書道コンクールで特別賞を受賞した際、祖父母からプレゼントされたものだ。「正直、自信がなかったので、受賞は想像できなかった。今回の受賞は、祖父母への恩返しとなりました」と笑顔を見せる。

 全国大会では、同大会規定サイズ最大の作品、縦約240cm、横約90cmの用紙で書き下ろす。「良い結果が出るようさらに練習を重ねていく」と意気込む。

常識変えた高校書道部

 小学校2年生から書道教室に通い始めた鈴木さん。「字がかすれてしまうのは良くないと思っていたけれど、それがまた味になるとわかった」と高校書道部では、それまで学んできた書道の概念を覆されたという。筆の入り方や字のとめ、はねに対する常識も変わった。高校入学以来、ダイナミックな字を書きたい思いが俄然強くなったという。

 「とにかく部活が楽しいから続けていられる」と現在、部長を務めている鈴木さん。同部は今大会、門司萌花さん(2年)と植松真穂さん(2年)が会長賞を受賞。門司さんは、鈴木さんとともに昨年、区内各地で開催された東日本大震災復興イベントで掲げられた文字「絆」を書いた。また、団体部門では、同校書道部が学校奨励賞を受賞し、”書道の市ヶ尾”としての実力を発揮した。
 

青葉区版のトップニュース最新6

プレゼン大会で最高賞

柿の木台在住高橋春帆さん

プレゼン大会で最高賞

昨年から顕著な活躍続く

3月28日

住宅の脱炭素化へ本腰

横浜市

住宅の脱炭素化へ本腰

補助や新制度で普及後押し

3月28日

子宮頸がん対策に新検診

横浜市

子宮頸がん対策に新検診

HPV検査導入へ

3月21日

はちみつカレーを商品化

青葉台小4年生

はちみつカレーを商品化

売上の一部を「ハチ」に寄付

3月21日

区内で記念イベント

国際園芸博

区内で記念イベント

開催まであと3年

3月14日

横浜総合病院で投与開始

認知症新薬レカネマブ

横浜総合病院で投与開始

市内医療施設で唯一

3月14日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 1月1日0:00更新

  • 10月19日0:00更新

  • 1月19日0:00更新

青葉区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

  • 目のお悩みQ&A

    コラム㊺専門医が分かりやすく解説

    目のお悩みQ&A

    『網膜剝離と診断されましたが、どんな治療が必要になるのでしょうか?』

    3月28日

  • おばあちゃん先生の子育てコラム

    おばあちゃん先生の子育てコラム

    第43回 「一人で悩まず、一緒に子育てしていきます」

    3月28日

  • 教えて!職人さん

    教えて!職人さん

    vol.9 塗装業も歯科医も「専門家」を選ぼう

    3月21日

青葉区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年3月28日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook