青葉区 教育
公開日:2026.03.19
日体大大学院高橋治花さん
若手研究者の最高栄誉に
開学以来初の「育志賞」
日本体育大学大学院の高橋治花さん(27・川崎区在住)が3月3日、将来の学術研究を担う優秀な博士課程学生を顕彰する「第16回日本学術振興会 育志賞」を受賞した。同大学からの選出は開学以来初の快挙。
育志賞は、上皇陛下の天皇御即位20年を記念した下賜金を資に創設された権威ある賞。人文学から自然科学まで全分野が対象で、今年度は全国187人の候補者からわずか19人が選ばれた。
国外でも精力的に
高橋さんの専門は救急医学。「市民の救命行動に基づく病院前医療体制の実証的評価」をテーマに、市民による心肺蘇生が救命率に与える影響などを研究している。日体大入学当初は消防士を志していたが、病院実習を通じて「命をより長い視点で見つめたい」と研究の道へ。学部時代はカンボジアの病院でのボランティア活動、大学院ではネパールの農村で応急処置を普及させるプロジェクトを立ち上げたほか、シンガポール国立大学での研究留学など、国内外で精力的に活動してきた。
吉報が届いたのは今年1月中旬のこと。「最初は信じられなかった」と当時の驚きを振り返る。3月3日には日本学士院会館(東京都)で授賞式が行われ、秋篠宮皇嗣同妃両殿下が臨席されるなか、賞状が授与された。
授賞式には両親や指導教授の鈴木健介教授らを招待。「日体大は自由に研究に挑戦させてもらえる環境。先生方のサポートがあったからこそ一歩を踏み出せた」と母校への感謝を口にする。
「ぜひ研修を受けて」
今後の目標は、日本やアジア諸国での研究成果をもとに、誰もが等しく救われる救急医療体制の構築に寄与することだという。
高橋さんは、地域住民へのメッセージとして「心肺蘇生法の研修をぜひ受けてほしい。誰かが倒れた際、皆さんの最初のアクションが救える命を増やします」と力強く呼びかけた。
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