青葉警察署(渡邊宏署長)は、同署管内の2015年上半期(1〜6月)の治安状況を発表した。刑法犯の認知件数は前年比で74件増の704件。なかでも空き巣被害が54件で、神奈川県下ワースト1位となった。
今年の3月に急増した空き巣被害は6月末時点で前年比、15件増。同署生活安全課によると、青葉区はあざみ野や美しが丘など戸建ての高級住宅街が多く、「空き巣犯」に狙われやすいという。さらに国道246号線や東名高速道路の横浜青葉インターなど、交通網の充実が犯人の逃走に適しているとされている。
被害は戸建の住宅で、1階窓ガラスを割られて室内に侵入されるケースが約9割と大半を占める。市ヶ尾町や藤が丘、あざみ野エリアで多発傾向にあることも分かった。同署は「窓ガラスへの補助錠や音の出る防犯砂利などの設備を充実させてほしい」と注意を促す。
「抑止力」向上へ
犯罪発生と交通事故などを抑止しようと同署では6月頭から新たな取り組みを実施している。その一つが駅前交番の警察官が、朝夕だけでなく日中の時間帯にも立番するSS(ステーション・スタンドアップ)作戦。電車を利用する空き巣犯への抑止効果が狙いだ。
また、国道246号線を走るパトカーが赤色灯を点滅させて車の運転手に対し、事故防止を促すRR(レッド・ルート246)作戦も実施。同署は「6月中は、空き巣被害も2件と減少傾向にある。今後も抑止力を高めていきたい」としている。
「振り込め」は11件減
振り込め詐欺被害は県内でも減少傾向にあり、同署管内の発生状況も上半期の累計で前年比、11件減の3件。被害額も4825万円減の1515万円となった。
銀行や信用金庫など金融機関では、詐欺被害に合わないように、疑わしい項目をまとめたチェックシートを活用。怪しい高額出金の際に、警察官が現場まで行き本人から事情を聞くなど金融機関との連携強化に努めている。
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