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医療レポート【10】腫瘍マーカー 「正常」でも油断大敵
がん検診の一つとして、健康診断のオプションなどで用いられる血液検査「腫瘍マーカー」。これは、早期がんの発見には必ずしも有効ではないという。たまプラーザ南口胃腸内科クリニック(平島徹朗院長)の久津川誠副院長に話を聞いた。
腫瘍マーカーは、がん細胞自体が作る物質、もしくはがん細胞に反応して作られる物質のことで、特定のがんの目安になる。「しかし、正常と診断されても安心できません」と、久津川副院長は話す。「本来、抗がん剤治療の効果測定やがん再発の目安として用いられるもの。前立腺がんは例外ですが早期のがんを見つけるのは困難です」。かなり進行してから初めて陽性になることが多く、進行がんでも場合によっては数値が上がらず「異常なし」と判断されることも。「実際に胃がんや大腸がんの患者さんで、全身に転移していても腫瘍マーカーの数値が正常だった人もいます」
同クリニックでは胃がんや大腸がんの早期発見に有用とされる内視鏡検査に力を入れる。大学病院やがんセンターと同等の内視鏡設備を完備し高画質で視野の広い「デジタルハイビジョン内視鏡」を使用。特殊光や大型ハイビジョンモニターも活用し、通常の内視鏡で見つけ難い微細な色や表面の変化などより高精度な診断を追求する。「腫瘍マーカー検査だけで安心せず、40歳以上なら内視鏡検査を受けてほしい」と久津川副院長は話す。
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