横浜市立山内中学校(簗瀬一爾校長)のハンドボール部女子が、3月25日から行われる全国選手権大会に神奈川県代表として出場する。現在、部員16人で、創部14年目にして初の全国大会に向けて練習に励んでいる。
昨年11月、新人大会を兼ねて行われた県予選には、県内4地区の予選を経て上位8校が出場。山内中は横浜地区1位として3試合を戦い、いずれもロースコアの接戦を制して初の県大会優勝を飾った。
決勝では、全国制覇の経験もある強豪校の西中原中(川崎地区1位)と対戦。前半は4―3の1点差でリード。迎えた後半、同点に追いつかれる場面もあったが、キーパーの中村理乃さん(2年)の好セーブが光り、リードを許さないまま11―7で勝利を掴んだ。中村さんは「相手はパワーがあって押されそうだったが、自分が流れを変えなきゃ、と思った。声出しなどみんなで盛り上げられてよかった」と笑顔をみせる。榑谷(くれたに)和弥顧問は「夏の大会で準優勝したことはあるが、県での優勝はなかなかできなかった。引退した3年生がうまく引き継いでくれた力も大きい」と話す。
ディフェンスに力
現在、同部(女子)は1年生6人、2年生10人が所属。大会は上位に進むと室内での試合になるが、40m×20mのハンドボールコートをとれる体育館は少なく、普段はグラウンドで男女一緒に活動している。平日は短ければ1時間と、限られた時間の中で練習を重ねている。
県の強豪校の中には小学校からの経験者もいるが、同部では全員が初心者で中学校からのスタート。平均身長は160cmを切るなど、体格的には決して恵まれていないという。「物おじしない、よく頑張る子たち。得点力がない分、とにかく一生懸命守って走るスタイル」と榑谷顧問。キーパーの中村さんを中心とした組織的なディフェンスに力を入れており、相手のミスをついてコートプレーヤー全員で走る速攻が持ち味だ。夏に走り込みの練習を重ね、力をつけてきたという。
部長を務める奈良響(ひびき)さん(2年)は「気持ちが緩まないように技術的な面はもちろん、普段の生活や練習態度もしっかり意識して、恥ずかしくないチームにしたい。全員で活躍して成長できたら」と表情を引き締める。中村さんは「強いチームと戦えるのが楽しみ。もっと高みを目指して、次につながる結果を出したい」と意気込みを語った。
全国大会は富山県氷見市で3月25日に開幕。山内中は、26日に静岡第二中(静岡)と対戦する。
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