青葉区版 掲載号:2017年9月7日号
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(株)有隣堂の社員としてビブリオバトルの企画に取り組む 市川 紀子さん しらとり台出身 42歳

「まだ見ぬ一冊」を探して

 ○…今話題の書評コミュニケーションゲーム「ビブリオバトル」を通し、本や人と出会う場を創出しようと奔走する。(株)有隣堂の社員として、社が進めるビブリオバトルプロジェクトに携わり、年間30回ほどのイベントを企画。その企画の面白さと普及への貢献が買われ、同社は今年、「ビブリオバトルオブザイヤー」優秀賞を受賞した。時に自らもプレイヤーとして参戦し、書店員大会では準チャンプに輝いたことも。「本を知ればその人がわかる。その人を知れば本がもっと楽しくなる」が信条だ。

 ○…1974年、旧緑区(現青葉区)生まれ。小学校3年生くらいから自ら好んで読書を楽しむようになった。団地に住んでいたため犬が飼えなかったが、「飼い方」をまとめた書籍を読み漁り、飼った気分に。その後、物語、推理小説と、成長とともに読む本は変わっていったが、いつでも読書は「なりたい自分になれる最高の楽しみ」であった。

 ○…短大卒業後、スーパーの店員として催事に関わると、企画の楽しみに触れた瞬間があった。その後物流畑を歩き、現在の会社の外商部へ。趣味で楽しんでいたビブリオバトルが仕事になったのは3年ほど前のことだ。”本の面白さ”と”可能性”を伝えたいと、いくつもの企画と並走する日々。休日には温泉に浸かって新たな着想を得る。「こんな面白い本があるなんて!」。大会の参加者からそんな声を聞くたびに苦労は苦労でなくなるという。

 ○…「ベストセラーや新刊以外の”埋もれた名作”を発掘できるのもビブリオバトルの魅力のひとつ」と語る。最近は酒蔵とコラボした試飲ありの大会や、街歩きを盛り込んだ「戦国もの」など読書以外の興味を入り口に、本との出会いを創出する”進化系ビブリオバトル”の企画に忙しい。「未知との出会いのお手伝いが出来たら。私自身まだ見ぬ”運命の一冊”との出会いを心待ちにしているんです」と目を輝かせた。

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