青葉区版 掲載号:2018年3月29日号
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元藤原歌劇団所属で、教え子とともにフィリアホールでゴスペルコンサートを開く Nicoさん(本名:大嶽邦子さん) 宮前区在住 65歳

歌って聞いて人生楽しく

 ○…日本最古のオペラ団体である藤原歌劇団に約40年間所属し、現在はたまプラーザなど区内3カ所でゴスペルや声楽の指導を行う。生徒たちと結成したゴスペルグループとして、4月にはフィリアホールでコンサートを開催。30代から80代までの教え子約30人とともに、ゴスペルだけではなく多種多様な曲を披露する。「みんなで音楽そのものを楽しんでほしい」

 ○…川崎市出身。ジャズや映画音楽が好きな両親のもとに生まれ、おしゃれが大好きだった少女時代。転機は中学生の時。授業で聞いたマリア・カラスの情感のこもった歌声に衝撃を受け、その道を志した。藤原歌劇団のソプラノ歌手に教えを受け、音大在学中に同歌劇団に入団。上下関係や作法などを徹底的にたたき込まれる世界に退団する人も多かったが、「向上する楽しさがありやめたいとは思わなかった」と快活に笑う。歌っていて「最高」の曲はカルメン。「喧嘩するシーンでは”お前が世界一”なんて言われて。やっぱり認められるのは嬉しいですね」

 ○…オペラだけではなく、ジャズなども歌うソロ歌手として活躍してきた一方、20代のころから声楽の指導にも力を入れてきた。「観客と同じ、受け手のことを考えるのが大事」と指導法のコツを明かし、長年生徒に成長する喜びを伝えてきた。「最初からプロはいない。いつか必ずできる時、認められる時が来るんです」。現役引退後には、教え子とゴスペルグループを結成。2年前に念願のアメリカ・ハーレムで合唱を行った。「観客が総立ちしたとき、教え子たちが認められたと嬉しかった」と目を細める。

 ○…ドライブが趣味で、40年間無事故無違反だと得意顔に。「好きな音楽を聞いたり歌ったりできるのがいいのかも」。「成せば成る」と全力で向き合ってきた音楽人生。「人生捨てたもんじゃない。そう思わせる力が音楽にはある」と、今後もその魅力を老若男女に提供したいと微笑んだ。

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