統一地方選挙の投開票が4月7日に行われ、青葉区選出の市会議員7人、県議会議員3人が決まった。市議選では立憲民主党の新人、田中優希氏が2位に約4千票差をつけて圧勝。県議選では自由民主党の現職、小島健一氏がトップ当選を果たし、残り2議席も現職が死守した。市議選の投票率は41・3%と前回を超えた。
市議選
市議選は定数7人に対して9人が出馬。最後の議席は次点との差がわずか50票の最激戦区だった。
立憲民主党の田中氏は今期で引退する菅野義矩市議の後継で、江田憲司衆議院議員の支援を受けて選挙戦を展開した。「区内をこまめに回り、1人ひとりの声を聞き続けてきた」と話す田中氏。2万票を越える結果に「この期待に応えるためにも、自分のやるべきことにしっかり取り組み、特に医療、介護、福祉の分野で具体的に改革を進めていきたい」と感想を話した。
自民党現職で4期目の当選を果たした山下正人氏は「企業誘致や大型イベントなどで経済活性化に力を入れつつ、少子化を踏まえて財政の見直しを進めたい」と語った。
同じく自民党現職の横山正人氏は「青葉区に住む選択をしたことが良かったと実感できる街づくりを訴えてきた。今後も突き詰めていきたい」と7期目の抱負を述べた。
公明党現職で3期目を迎える行田朝仁氏は「災害対策や人生100歳時代を考えた政策、子どもを守る政策など、選挙で約束したことを実現したい」と思いを話した。
前回トップの藤崎浩太郎氏は無所属で立候補。「中学校給食の実現、カジノ反対に取り組む。人口減少期における医療介護等の充実も進めたい」と3期目に意欲を示した。
共産党現職で9期目の大貫憲夫氏は「小規模企業振興基本条例の制定と高齢者が生活してきた所でいつまでも暮らせる街づくり、中学校給食の導入に取り組む」と述べた。
次点と50票差で初当選した神奈川ネットワーク運動の平田郁代氏は「1票の重さをかみ締め、介護や子育てなど社会的に孤立する人の助けになっていきたい」と話した。
県議選
県議選は定数3人に5人が出馬。当選圏の3人が1550票の中にひしめく大混戦だった。
前回より6千票を上乗せして2度目のトップ当選を果たした自民党の小島氏は「厳しい戦いだったが、期間中に街を回る中で今まで以上に多くの人から激励を受け、心強かった」と選挙戦を振り返る。「今期は県議団の団長を務めたが、5期目のベテランとして団を引っ張り、教育や防災、治安対策などに引き続き取り組んでいきたい」と今後に向け気を引き締めた。
前回トップの赤野孝之氏は無所属で出馬。「政令市の県議は存在意義が問われている。市との関係も踏まえ、県政の見える化を進めていきたい」と3期目の意欲を語った。
自民党現職で4期目となる内田美保子氏は「地元に密着し、特に女性の声を県政に届ける役目を担いたい。福祉や子どもなど身近な課題に取り組みたい」と抱負を語った。
投票率、僅かに上昇
区内有権者数は25万500人。区の市議選投票率は41・3%で、前回の39・97%より1・33ポイント上がった。無投票の神奈川区を除き、市内17区中13番目。市平均は42・48%だった。
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