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青葉区 人物風土記

公開日:2019.05.16

FMヨコハマの夕方の人気番組「Tresen」のメインDJとして3年目を迎えた
植松 哲平さん
岡山県岡山市出身 39歳

立ち寄りやすい「サロン」に

 ○…平日午後3時。ラジオをFMヨコハマに合わせると、番組の始まりを告げる「びっちょーん」のフレーズが響く。音楽バラエティ番組として人気を集める「Tresen(トレセン)」を引き継ぎ、今年で3年目。月曜から金曜まで4時間の生放送で、「トレセンは生活そのもの。常にリスナーのことは頭にある。聴く人にも生活の中で立ち寄る『サロン』のように親しんでもらえたら」。

 ○…曜日ごとに異なるパートナーを迎えるメインDJの立場で、「相手によってゴールをイメージするけど、時に『じゃない』方法でゴールが決まる。その予想外が楽しい」と醍醐味を語る。自身は「個性がなくて、裏方志向」と控えめだが、夕方のひと時に「誰が聴いても嫌な思いをしないように」と、番組全体のバランスを俯瞰的にも見ながら盛り上げている。

 ○…岡山市出身。高校卒業後に芸人をめざし、吉本興業ではフットボールアワーやチュートリアルなど「絶望するほど面白い先輩たち」の若手時代をそばに感じていた。「しんどかったのはコンビ解散後に上京してから」。お笑いの道に挫折し、通信会社の営業職として働き出した。だが1年ほどで再び、「お金より、面白い仕事をしたい」と音楽業界に飛び込んだことが今に繋がっている。

 ○…自身も中高生時代にはラジオに親しみ、最新の音楽や深夜番組のめちゃくちゃな面白さを知った。「楽しみ方は変わっても、ふいに生まれるグルーヴ感は昔と同じものがある」とラジオの可能性に期待を寄せる。神奈川県は「バラエティの豊かさでは1番。田舎と都会の幅がいい。そしてリスナーも、ダンプカーのお兄さんからお迎え中のお母さんまで幅広く聴いてくれている」。そんな人たちを想像しながら、今日も声を届けていく。

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