ラーメン店「大桜」の代表取締役で青葉区食品衛生協会の会長に就任した 高橋 司さん 荏田西在住 66歳
「男気」でより良い協会へ
○…ラーメン店「大桜」の経営者で、6月に市民の食の安全と衛生の向上を目指す青葉区食品衛生協会の会長に就任した。飲食店など約130会員のまとめ役として衛生管理の徹底を訴えながら、より良い組織のためにと遠慮なく意見を交わす。
○…山形県出身。慶應義塾大学を卒業後、デザイン会社を経て縁のあった会社へ転職し、営業戦略などに携わる。会社がラーメン店の運営事業に乗り出すと店舗をまとめる担当部長に就任。異業種への挑戦だったが、店の雰囲気づくりや運営などで店舗拡大に尽力した。転機は約20年前。事情があり会社を退職すると、ラーメン職人だった部下が慕って追ってきたという。「別のことをしようかと考えていた」と振り返りながらも「妻子ある部下だし、しょうがない」と男気を見せ、ラーメン店での再挑戦を決めた。
○…借金を背負い始めたラーメン店だが、開店当初は苦戦し「成功しなかったら死ぬ覚悟だった」。それでも「幼い自分の娘と一緒に食べに行ってもゆっくり過ごせる」ような店づくりや、「万人が好きなスープではなく、他にはないスープ」というコク深く濃厚な味わいが評判を呼び大行列に。現在は県外を含めた16店舗に展開し、さらなる新規出店も視野に入れるなどその成長に陰りは見えない。店には自身の初心の思いを記した言葉が飾られ、「常連から『元気が出る』と言われると、やってて良かったなあと」。
○…少年時代から大の映画好きで、サウンド・オブ・ミュージックの話をすると思わず笑顔に。食品衛生協会の会長としては、減少傾向にある会員数を伸ばすべく、経営ノウハウなどの勉強会を企画中だという。「当たり前」の衛生管理の徹底はもちろん、自身の様々な経験を生かし、協会の発展にも拍車をかける。
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