「第102回全国高等学校野球選手権」(夏の甲子園)とその予選を兼ねた神奈川大会が、新型コロナウイルスの影響から中止となった今年。その代替大会として用意された「令和2年度神奈川県高等学校野球大会」が、8月1日に開幕する。区内からは元石川、桐蔭学園、市ケ尾の3校が出場予定だ。
代替大会は、県高等学校野球連盟による独自大会。参加校の夏休みと週休日を利用し、23日まで開催する。トーナメント方式で開閉会式は行わず、保護者も球場に入れない無観客試合となる。
同大会については、県高野連が神奈川大会の中止を受け、生徒の安全確保を第一に、特に3年生部員が活動成果を発揮する場を設けることを模索。6月の記者会見で今回の代替大会が発表された。23日を超えて試合は行わない方針で天候等の状況により決勝まで行えない可能性もあるが、3年生の集大成の場が設置されたことに県内から喜びの声が上がっていた。
大会への決意
昨年3回戦進出を果たした元石川高校は1日に初戦を迎える。平間隆監督は「基本技術習得に時間をかけ、今年は2年生が3年生を支えるにまで成長した」と分析する。注目は投手の地主龍世さんや柴田人優生(りゅうき)さん、福澤昂樹さんの3人。腰原主将は「このような状況の中で代替大会を設けてくれた関係者の皆さんに感謝したい。仲間とまた野球ができる喜びを噛みしめ、これまで支えてくれた方々への感謝の気持ちを持って精一杯試合に臨みたい」と意気込みを語った。
強豪、桐蔭学園高校は6日の2回戦から登場。「個々の役割に徹することでチームの力を発揮する」という理想のチーム作りを進めてきた片桐健一監督の下、選手の気持ちにぶれはなく初戦に挑む。誠実な人間性で苦しい時もチームをまとめきたと監督が信頼を置くのは川久保瞭太主将。「今までの当たり前が当たり前じゃない。目の前の一瞬を無駄にしない」と練習に励んできた。多くの尽力あっての大会開催に感謝し、「悔いなく終われるように一戦一戦戦っていきたい」と話した。
7日初戦の市ケ尾高校はチームワークが強み。休校中もZoomでミーティングを行い、家が近い部員で自主練習をしてきた。また野球を越え、規則正しい生活や体力づくり等、各自が目標を設定し進捗を共有。「常にチームと関わりモチベーションを維持してきた」とゲームキャプテンの和田泰輝さん。練習も再開し技術面で部員が信頼を寄せるのは菅澤悠監督が「投打の主軸」と語る佐藤陸斗さん。池田一真主将は「代替大会に感謝し最後まで戦い抜きたい」とチームを引っ張る。
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