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歴史探偵・高丸の「あお葉のこと葉」ファイル vol.5 「屋号 前編」

掲載号:2020年8月20日号

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 古くから続く農村には、家ごとに苗字とは別の通称がある。屋号、または家名と呼ばれ、同一姓の多い土地でそれぞれの家を判別するのに都合が良い。

 屋号は全国どの地方にもある。地方によって特色はあるが、そのパターンは概ね以下のように大別できる。○兵衛・○三郎など…先祖の名前や渾名由来。分家・新宅・隠居など…家のつながり由来。日向・日陰・原・○○谷戸・堂前・宮の下など…地名や地形、場所、位置由来。そして、醤油や・豆腐や・鍛冶や・下駄や…といった職業由来。ここでいう職業とは現金収入を得るため農閑期を利用して営まれた農間余業のこと。食料品から日用雑貨、衣類など…それはバラエティに富んでいて、村という小さな共同体の中で生活に必要なものは、ほとんど賄うことができた。

 知り合いに「かさ」という屋号の地主さんがいる。最初、傘や笠作りの家だと思っていたが、他の村の屋号を調べてみると、「かさ」の登場頻度は極めて高い。そんなに傘(笠)の需要はあったのだろうか…?疑問に思っていたら、都筑区に「上サ」と書いて「かさ」と読む字名を発見した。「上の方」をあらわす言葉で、関東にはよくある地名だという。

 「サ」は、「おら東京さ行ぐだ」の「さ」、格助詞の「へ」や「に」に該当する。屋号の「かさ」が上の方を表す「上サ」なら、他の屋号よりも多くて当然だし、起伏の激しい多摩丘陵ならではの屋号だと納得できる。

 意味不明の言葉も、このように心のドローンを飛ばして俯瞰して見れば謎は解けるのだ。というわけで、次回も空を飛んで謎の屋号に迫ってみたい!

 さらに詳しい情報はブログにて。「歴史探偵・高丸のニッポン放浪ファイル」で検索してください。
 

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