日本学生陸上競技個人選手権の1500mで優勝した 佐久間 秀徳さん 青葉区出身 21歳
誰よりも楽しんで走る
○…ラスト100mで持ち前のスピードを生かして追い抜き逆転。6月上旬に行われた日本学生陸上競技個人選手権の1500mで初優勝を果たした。今年に入って怪我に苦しみ、今季初レースは大会の1週間前と出遅れたが、「感覚を取り戻せて安心した」と安堵の表情。しかし「記録は遅く、満足していない」と大学最後の1年にかける思いは強い。
○…山内小、山内中の出身。少年野球経験者で中学でも野球部に入部する予定だったが、興味本位で陸上部に仮入部したことが転機に。「体験メニューの鬼ごっこが楽しくて」と純粋な理由が始めるきっかけだった。高校は駅伝の強豪、國學院久我山に進み、全国高校駅伝にも出場。現在は明治大学に在学してトラック競技に取り組みつつ、やはり目指すのは箱根駅伝のランナーだ。
○…順風満帆の競技人生のようだが、中学3年時には貧血や急激な身長の伸びで走り方に悩まされた。走ること自体好きだったが、思い通りに走ることができず「辞めたい」と考えたことも。そんな中、恩師の助言は「凡事徹底」。高身長を生かした走り方や栄養面を独学で調べ、見つめ直した経験が大きな成長に繋がった。今では練習は生活の一部。週1日の休みもウエートトレーニングをし、筋力をつけるなど頭から陸上が離れることはない。一方、リフレッシュできるのは「映画やアニメを見てる時。スポーツ系のジャンルは見ない」と笑う。
○…次の目標は6月24日の日本選手権。1500mで「昨年よりも良い順位を出し、明治大学の学生記録を塗り替えたい」と力強く語る。「走っているときは常に1人でも、皆と目標を目指す過程が楽しい」。そう話す先に箱根路が見えている。
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