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公開日:2022.01.20
認知症支援、ラジオ糸口に
コロナ禍でのPRに繋げ
スマートフォンのアプリを使い、認知症などで行方不明になった高齢者らを地域住民が協力して捜索する取り組み「たまプラーザ・みまもりあいプロジェクト」が、昨年11月から認知症当事者の声を届けるラジオ配信を行っている。コロナ禍でアプリ体験会などが開けず利用者増に苦慮する中で始めたものだが、主催者は「地域の方々の理解が広がり、不安を抱える方々の気持ちが前向きになるヒントになれば」と話している。
同プロジェクトは、2019年にたまプラーザ在住・在勤の有志5人で開始。(一社)セーフティネットリンケージが開発したアプリ「みまもりあい」を活用し、行方不明者が出た場合に捜索依頼を出すことができる。アプリの登録者が多いほど地域ネットワークが拡充され、早期発見が期待できる仕組みだ。
アプリの認知や利用者増を目指して体験会などを行ってきたが、コロナ禍でこの2年間は中止に。そこで20年9月から美しが丘の3丁目カフェをメイン会場に、現地でも参加できるオンラインカフェ「3丁目ある人・ない人カフェ」を毎月開催。当事者や家族の経験談を聞ける場として全国から参加者が集まるなど注目も高いが、平日昼間の開催が多く、参加できない人のために始めたのが「3丁目ある人・ない人ラジオ」だ。
カフェの内容を編集し、月2回ほど配信。39歳で若年性認知症と診断されながら、同じ悩みで苦しむ人を元気づけるために全国で講演活動を行う丹野智文さんなどゲストも多彩。同プロジェクト発起人の弘瀨美加さんは「オンラインだからこそ、いろいろな方から話が聞ける。認知症になったら終わりではなく、自分らしく生きるヒントなどが聞けるので、当事者やご家族はもちろん、ぜひ多くの方に聞いてもらえたら」と呼びかける。
ラジオを聞くには同プロジェクトHP(【URL】https://tamaplaza-mimamoriai.fc2.net/)のラジオ案内からグループに参加を。また、1月25日(火)午前10時からはオンラインカフェも開催。(問)3丁目カフェ大野さん【電話】045・516・8037。弘瀨さんらはコロナが落ち着いたら改めて体験会を開き、利用者を増やしていきたいとしている。
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