青葉区 トップニュース教育
公開日:2022.02.03
おもちゃのひろば
20年の思い出振り返り
障害の垣根超えた場に
「障害の有無を超えて子どもたちが一緒に楽しめる場を」と住民有志で設立した「あおばおもちゃのひろば」が開設20周年を迎えた。1月29日と30日には記念イベントが青葉区福祉保健活動拠点「ふれあい青葉」で開かれ、参加者は思い出のおもちゃの展示やスライドショーで20年の歴史を振り返った。
ひろばは区内在住の池上信江さんら住民有志が2001年に開始。当時は子育て支援の場所がほとんどなく、ダウン症の娘の母親でもある池上さんが「障害の有無を超えて良質なおもちゃで遊べる場を作りたい」と思い立ったのがきっかけ。池上さんが障害者スポーツ文化センター横浜ラポール=港北区=が実施していた事業「おもちゃ図書館」を区内でもできないか区社会福祉協議会に相談し、出張図書館の形で開催したのが始まりだ。
現在は自主団体としてふれあい青葉を拠点にボランティア25人で運営。月に4日間、地域の団体などから提供された約500点以上の木製や手作りのおもちゃを用意し、子どもたちが自由に遊ぶ場を運営している他、おもちゃの貸し出しも行っている。
記念イベントでは、利用者から募った思い出のおもちゃを展示したほか、これまでの歴史を振り返る写真のスライドショーを上映。参加した保護者はおもちゃを懐かしんだほか、子どもたちは年齢や障害に関わらず一緒に遊んでいた。
池上さんは20年を振り返り「利用者がボランティアになって準備や片付けの手伝いをしてくれたりとひろばを大事にしてくれているからこそ継続できている」と感謝を語った。コロナ禍でも子どもが遊べ、親も子育ての悩みを共有できる場として感染対策を行いながら続けてきた。「今後も障害の有無に関わらずインクルーシブで、アナログのおもちゃに触れてホッとしてもらえる場でありたい」と池上さん。
同所は毎月第1・第3金曜と土曜に開催。参加費は1家族1回100円。半年間有効の参加カード(1家族500円)ではおもちゃの貸し出しも可能。【URL】https://sites.google.com/site/aobatoy/top
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