青葉区 コラム
公開日:2022.02.10
「視力の良い人が老眼を感じやすい訳」 コラム【7】
悠先生のちょっと気になる目のはなし
普段何気なく使う「老眼」という言葉。詳しくはどのような状態なのでしょうか。
元々視力のいい人は老眼が出やすい、近視があると老眼が出にくいなどと聞いたことがある方もいらっしゃるかもしれません。果たして本当なのでしょうか。
人はそれぞれ裸眼の状態でもっとも遠くにピントが合わせられる距離が異なります。いわゆる眼のいい人というのはその距離が遠くにあるので眼鏡なしで車の運転などができてしまい、近眼の人はその距離が手元になっている訳です。
また、これがポイントになりますが、人は自然な状態では自身の中で最も遠い位置にピントが合っており、調節という機能を使ってより近くにピントを合わせます。40代頃になるとこの調節という機能が衰えてきます。これが老眼です。
元々遠くにピントが合わせられる人は手元が見えにくくなってきて老眼を強く自覚します。
元々近眼の人も老眼によって手元からさらに近くが見えにくくなっているはずなのですが、日常生活ではさほど意識しないため老眼が出にくいと感じます。ただ、老眼が強く進行してくる時期は白内障や緑内障など眼の病気も出やすくなるので、厳密には眼の検査をして区別をつける必要があります。
市ケ尾町の「梅の木眼科医院」の加藤悠院長が、目を健康に維持するために大切なことを分かりやすく教えてくれるコーナーです(月1回第2週目に掲載)
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