「硝子体手術について」 コラム12 悠先生のちょっと気になる目のはなし
白内障手術は聞いたことがあっても硝子体手術は知らない方が多いかもしれません。硝子体とは眼の奥を満たしているゼリー状の透明な構造物のことで、ここを操作する手術のことを硝子体手術と呼びます。対象となる病気は、黄斑上膜、黄斑円孔、硝子体出血、糖尿病網膜症、網膜剥離などといった眼の奥の方に発症するものとなります。
ひと昔前までこういった眼の奥に発症する病気は治療法が無く、ただ進行していくのを見守るのみでした。しかし、技術の進歩により硝子体手術が確立され、現在では多くの病気に対して治療が可能となっています。
硝子体手術は多くが局所麻酔で行われます。白目(強膜)に針穴を3、4箇所開けて、眼の中に水を流し、照明で照らしつつ、黒目(角膜)から顕微鏡で眼の中を観察しながら手術を行います。
手術が始まった当初は非常に専門的な技術が必要とされ、治療可能な医師や病院も限られていました。しかし、近年では比較的身近な治療法となり、クリニックでの日帰り手術も可能となってきました。とはいえ、白内障手術などに比べると、専門的な知識や技術がより求められるため、手術に踏み切るタイミングなどの決定には、より慎重な対応が求められるでしょう。
市ケ尾町の「梅の木眼科医院」の加藤悠院長が、目を健康に維持するために大切なことを分かりやすく教えてくれるコーナーです(月1回第2週目に掲載)
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