青葉区 コラム
公開日:2022.11.10
「ICL(眼内コンタクトレンズ)治療とは」 コラム【16】
悠先生のちょっと気になる目のはなし
日常診療でICL治療について尋ねられることがあります。これは別名眼内コンタクトレンズ治療とも呼ばれています。イメージ的には通常、眼の表面に装着するコンタクトレンズを手術で眼の中に入れてしまうというものです。これまで行われていたレーシック治療の代わりに行われることが増えてきており、眼鏡やコンタクトレンズを必要としない生活を送ることが可能となります。ICL治療専用のレンズを10分程度の手術で、眼の中に挿入します。
眼の表面である角膜を削るレーシック治療は、術後にドライアイなどの症状が出ることがあります。また、角膜を削る量には限界があるので、近視の非常に強い方などは適応にならないことがあります。さらに、一度角膜を削ってしまうと元に戻すことはできません。
ICL治療はこれらのレーシック治療のデメリットを補うことができます。また、近視の非常に強い方でも治療が可能ですし、万が一、眼内コンタクトレンズが不要となれば眼内から取り出し、元に戻すことができます。
デメリットは眼内を操作するために術後に眼圧が上昇したり、細菌感染を起こすリスクがゼロではないことが言えますが、その可能性は非常に稀と言えるでしょう。
市ケ尾町の「梅の木眼科医院」の加藤悠院長が、目を健康に維持するために大切なことを分かりやすく教えてくれるコーナーです(月1回第2週目に掲載)
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