青葉区 コラム
公開日:2022.12.08
「人間ドックの眼底検査」 コラム【17】
悠先生のちょっと気になる目のはなし
健康意識の高まりからか人間ドックや健康診断で眼底検査を受ける方も増えています。よく聞かれるのが、人間ドックの眼底検査と眼科病院の診察の違いについてです。
人には瞳孔というカメラでいう絞りのような装置があり、明るい所では小さくなり光を眼の奥に入れすぎないようにして、暗い所では逆に大きくなり光を眼の奥に多く取り入れて物を良く見えるようにします。
人間ドックの眼底検査はスクリーニングで、特にこの瞳孔の大きさを広げずに可能な範囲で眼底の写真を撮影します。この方法ですと、視力に重要な黄斑、緑内障の診断に必要な視神経乳頭、動脈硬化や糖尿病の診断に大切な網膜血管などが撮影でき、それぞれの病気の有無の判断に役立ちます。しかし、この方法で撮影可能な範囲は眼底の約15%程度です。眼科病院では、散瞳剤という目薬を使用して瞳孔を広げ、ほぼ全ての範囲の眼底を観察できるので、眼底の周辺部に生じやすい網膜裂孔、網膜剥離、硝子体出血などの病気を見つけることができます。ただし散瞳剤を使用すると3〜4時間、物が見えにくくなったりします。最近では瞳孔を広げずに80%以上の範囲の眼底を撮影できるカメラも開発され、採用している病院もあります。
市ケ尾町の「梅の木眼科医院」の加藤悠院長が、目を健康に維持するために大切なことを分かりやすく教えてくれるコーナーです(月1回第2週目に掲載)
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