防犯功労者に感謝
警察本部長褒賞

贈呈式に出席した加藤代表（左）と鈴木氏（右）、中央は中島署長

　青葉警察署（中島敦志署長）で２月14日、神奈川県警察本部長褒賞の贈呈式が行われた。

　同褒賞は、自主防犯活動の推進や、防犯環境の整備拡充など安全・安心なまちづくりに関して顕著な功労があった個人と団体に対して県警本部長から表彰されるもの。青葉区からは防犯指導員会副会長の鈴木仁氏（73）と劇団さつき（加藤一郎代表）が受賞した。

　鈴木氏は、防犯指導員として率先して青パトによるパトロール活動や防犯キャンペーンなどに参加。２０２２年から防犯指導員会の副会長を務めている。さらに同会の勉強会で得た防犯知識を、自らが所属する鉄町内会でも話すことで、地域の防犯意識向上に貢献している。

　劇団さつきは２０１８年に結成されたアマチュア劇団。高齢者の特殊詐欺による被害を少しでも減らそうと、地域に寄り添った活動を続けている。現状の発生状況に合わせて随時更新しながら特殊詐欺の手口を寸劇にして地域ケアプラザや老人ホーム、自治会の老人会など、高齢者が集まる場所で上演。犯罪抑止と防犯意識の向上に努めている。

　生まれも育ちも鉄町だという鈴木氏は、「こんなにすごい賞を自分がもらっていいものか」と謙遜しながらも、「愛着のある地域が安全で住みやすい街になるよう、この先もできるだけボランティア活動に協力していきたい」と力強く話していた。

　「とても嬉しい。活動を続けてきてよかった」と話すのは加藤代表（74）。現在、団員は６人で月に２回の練習は欠かさず続けている。「これからも警察やケアプラザから依頼があれば、どこにでも足を運んで活動していきたい」と笑顔を見せていた。