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青葉区 コラム

公開日:2023.03.23

おばあちゃん先生の子育てコラム
第34回「パパ、ママ、じいじ、ばあばの手は魔法」

 さようならの3月、はじめまして...出会いの4月。保育園のカレンダーは4月から翌年3月までが一年度用です。3月のある日曜の夕方。園の郵便受けは郵送物でいっぱい。小雨の中、濡らさないよう抱えて入ると、子どもたちの声がしない、静かなお部屋。0歳児ひよこ組から始まり、5歳児ぞう組は卒園児組。各クラスには一年度用のカレンダーが静かに佇んでいるように見えます。「♪あんなこと、こんなことあったでしょう〜春のことです、思い出してごらん、東京タワー、みんなで遠足、階段チャレンジ頑張ったね〜」と歌う卒園児の声が聞こえてきた気がしました。

 幼い子を目の前に過ごすママはとても多忙です。反面、子どもは一歩一歩階段を上がっていきます。時には、座り込んだり後戻りすることもありますが、気を取り戻し進んでいきます。カレンダーは、その日その時の子どもの姿を見つめ、後押ししてくれたらしく、角がめくれて色褪せていました。このカレンダーのように、急がないで慌てないで、子どもの歩みに目を向けていくと良いですね。大きな変化のある3月と4月は、新たに始まるワクワクと不安が心と体に出て、発熱したり泣きべそかいたり怒りっぽくなったり。言葉よりも、黙って手をつないで抱いてあげましょう。パパもママもじいじもばあばも大人の手には安心という魔法があるのですから。(つづく)

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