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青葉区 コラム

公開日:2023.04.27

おばあちゃん先生の子育てコラム
第35回「子どもは何でも未完成だから子どもなんです」

 あれは確か、3年前の令和2年でした。コロナが始まって以来、玄関を出る時は「マ・ス・ク」が必要になりました。令和5年3月13日付で厚生労働省からマスク着用についての通知が横浜市を通して来ました。保育園の職員のマスク着用は、各自で着ける、着けないの判断が基本となり、着用していた大きい組の子も「お母さんに決めてもらって下さいネ」と話をしました。そして、心の中では「どうかコロナの発症や感染がまん延しませんように!」と手を合わせています。

 この時期の気候は寒いかと思えば、昨日と比べて7℃も高くなっていたりします。先日、電車に乗ってうとうとしていたら、赤ちゃんがぐずり声の後に「キャー」と甲高い声を張り上げ、「どうしよう」と困り顔のママの姿が。周りの人たちに申し訳なさそうに背中をトントンしているママも赤ちゃんも顔が赤くなっていました。こんな場面に遭遇すると、黙っていられない。"内なるおせっかいの虫"が騒ぎます。小声でそっと「帽子と靴下を脱がせるといいかも...」と。子どもはまだ、体温調節機能が上手くいかないのも大人と違う所です。マスク着用の頃は0歳から2歳まではもちろんマスク無しで過ごしていたのもこんな理由からでした。子どもは大人をギューっと小さくしたのではなく、何でも未完成。これから、これからですネ。(つづく)

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