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青葉区 コラム

公開日:2023.05.11

「人間ドックや健康診断で要精密検査の場合」 コラム【22】
悠先生のちょっと気になる目のはなし

  • 加藤悠院長

 来院される方の中には人間ドックや健康診断の眼科項目で要精密検査の方がいらっしゃいます。多く見受けられるのは視力低下、眼圧高値、視神経乳頭陥凹拡(かんおうかくだい)大などです。

 視力低下の場合は、裸眼視力と矯正視力というものを測定し、病気で視力が低下しているのか、それとも眼鏡などを調整すれば見えるようになるのかなどを調べます。

 眼圧高値の場合は、実際に眼圧を測定した後に、眼の奥を調べる眼底検査をします。眼圧が高いと眼の奥の視神経乳頭というものが障害を受けやすく、視野が欠けたり狭まったりする緑内障になるリスクがあります。

 視神経乳頭陥凹拡大も眼圧高値の場合と似ていて、前述の視神経乳頭が緑内障性変化をきたしている可能性があるもののことを指します。この場合、実際に視神経乳頭を確認し、必要に応じて緑内障に対する視野検査などを行ったりします。

 他にも人間ドックや健康診断で指摘されるものとしては黄斑変性、黄斑上膜、眼底出血などがあります。これらも、先に述べた所見のように自覚症状に乏しくご自身でも気付きにくい場合があります。そのため、眼の病気を早期に発見し、治療につなげるためにも要精密検査として眼科の受診が勧められているのです。

 

 市ケ尾町の「梅の木眼科医院」の加藤悠院長が、目を健康に維持するために大切なことを分かりやすく教えてくれるコーナーです(月1回第2週目に掲載)

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