市政報告㊵ 「もの忘れが気になったら…」 横浜市会議員 田中ゆき
年齢を重ねると「もの忘れがひどくなった」と感じることがしばしばあります。これは脳の老化が原因であり、誰にでも起こりうる自然な現象です。一方で、記憶や知能に障害が生じ、日常生活に支障を来してしまう場合は認知症が疑われることもあります。
認知症は、高齢者だけでなく、18歳から64歳において人口10万人当たり50・9人が発症すると推計されています。働き盛りの発症は、本人・家族等の生活にも大きく影響する恐れがあります。認知症は早期発見と早期対応により、回復や認知症の進行を遅らせることが期待できます。
先月25日に、アルツハイマー病新薬「レカネマブ」が厚生労働省から製造販売の承認を得ました。アルツハイマー病の原因物質に直接働きかけ、取り除く治療薬の承認は国内で初めてで、早ければ年内に保険診療で使えるようになる見通しです。ただし、投与対象はアルツハイマー病による、「軽度認知障害」という認知症の前段階と、「軽度の認知症」の方が対象であるため、認知症の早期発見が重要となります。
横浜市では「もの忘れ検診」の対象が昨年度まで65歳以上でしたが、今年4月から認知症の有病率が高くなる50歳以上に拡大されました。「もの忘れ検診」で早期診断・治療につなげましょう。
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