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青葉区 人物風土記

公開日:2023.11.30

ドラフト会議で1位指名を受け、埼玉西武ライオンズへの入団が決まった
武内 夏暉さん
國學院大學 4年

ライバルより先に1勝を

 ○…プロ野球ドラフト会議で埼玉西武ライオンズから1位指名。契約も交わし、夢の一歩を踏み出した。運命の日は親戚一同、福岡の実家に集まりテレビに釘付け。「指名の瞬間、祖母は泣いていたらしいです」と微笑む。背番号は自身の誕生日であり、大学日本代表時と同じ「21」を選んだ。西武では左腕エースが代々つけてきた歴史ある番号。「先輩らに恥じぬよう、開幕ローテーション入りと新人王を目指したい」と力強い。

 ○…野球観戦が趣味だった家族と共に、地元チームに声援を送った幼少期。自然と野球に興味を持ち、気付けば白球を追う日々を送る。投手として活躍するも、中学で肘を手術した。「もう野球はできないかも」。そんな不安も家族の支えで乗り越えた。高校2年から投手に復帰。甲子園には届かなかったが、「レベルの高いところで野球がしたい」と國學院大學のセレクションに挑戦し見事に合格を射止めた。

 ○…「意外と都会」。親元を離れての寮生活、初めて大学のあるたまプラーザ駅に降り立った感想だ。気分転換はショッピングとサウナ。渋谷やみなとみらいまで足を延ばすことも多いとか。地元福岡では豚骨ラーメン専門だったが、「関東のラーメンもイケますね」と笑う。共に過ごしたチームメイトは「下級生も含めて本音で語り合える」大切な仲間。ただ、寮の部屋では野球の話はあまりせず、「恋バナ」に花を咲かせることも。

 ○…今年のドラフトでは、同じリーグの同学年7人が1位指名を受けた。「刺激になるし、みんな活躍してほしい」というのは本音だろう。ただ、「最初の1勝は自分が挙げたい」と闘志を燃やす。将来的には世界で戦いたい―、そんな思いを胸に秘め、マウンドに立つ日を心待ちにする。

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