青葉区 コラム
公開日:2023.12.14
「ICL手術と白内障手術の違い」 コラム【29】
悠先生のちょっと気になる目のはなし
眼の中にコンタクトレンズのような薄くて柔らかい素材のレンズを入れるICL手術(眼内コンタクトレンズ)。レーシック手術に取って代わるようになり、現在、若年者の屈折矯正手術の主流になってきています。
同じく眼の中に人工のレンズを入れる治療に白内障手術があります。ICL手術が単に眼の中に人工レンズを入れるだけに対し、白内障手術は白く濁った自身の水晶体(レンズ)を摘出して代わりに人工レンズを入れるものになります。当然、白内障手術は主に60歳台以降の白内障が進行してきた方に行うもので、ICL手術は20歳台から30歳台の白内障や老眼がまだ発症していない方に行うものです。
手術自体はレンズを眼の中に入れるだけのICL手術の方が一般的に短時間で、術後の炎症も少なく済みます。また、レンズを取り出してしまえば、手術前の眼の状態にほぼ戻すことができます。使用するレンズの形もICL手術は虹彩と水晶体の間に挟み込むためレンズ部分と支持部分がプレート状で一体型であるのに対し、白内障手術では元々、水晶体のあった広い空間にレンズを固定するため支持部分がレンズ部分から腕のように生えている形になっています。費用面ではICL手術の場合、健康保険の適応がなく完全に自費診療となります。
市ケ尾町の「梅の木眼科医院」の加藤悠院長が、目を健康に維持するために大切なことを分かりやすく教えてくれるコーナーです(月1回第2週目に掲載)
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