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青葉区 コラム

公開日:2024.01.11

「眼底検査とは」 コラム【30】
悠先生のちょっと気になる目のはなし

  • 加藤悠院長

 人間ドックや健診で目にする「眼底検査を受けましょう」という広告。眼底とは眼の中のことで網膜、血管、黄斑、視神経などといったモノを見るために重要な器官が多くあります。40歳を過ぎてくるとこれらに病気が起きてくる確率が高まるといわれています。初期の頃は自覚症状がないことも多く、健診でチェックすることが大切になってくるという訳です。

 健診の眼底検査では多くが、視力や眼圧を測定した後に眼底カメラで眼底を撮影します。後日、判定医がその写真から病気の有無をチェックします。判定できるのは緑内障、加齢黄斑変性症、糖尿病網膜症、網膜中心静脈閉塞症などいずれも視機能に少なからず影響を与える病気です。これらの可能性があれば眼科クリニックへの受診が推奨され、詳細な検査を行っていく流れになります。

 ただし、眼底検査は写真を撮るだけのあくまでスクリーニングのため、より詳細なことや機能的な評価はできません。また200度以上に広がる眼底範囲ですが、健診の眼底カメラで撮影可能なのはせいぜい45度程度で全眼底の15%程度しかカバーできません。そのため網膜裂孔や網膜剥離などの重要な病気が判定できず、見えにくさや飛蚊症などの症状がある方は健診を待たずに直接眼科クリニックで検査を受けるようにしましょう。

市ケ尾町の「梅の木眼科医院」の加藤悠院長が、目を健康に維持するために大切なことを分かりやすく教えてくれるコーナーです(月1回第2週目に掲載)

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