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公開日:2024.02.29
市ケ尾高校野球部
「大谷グローブ」活用に協力
地域貢献で児童を指導
大谷翔平選手が全国の小学校に用意した約6万個のジュニア用グラブ。各小学校が活用法を模索する中、市ケ尾高校野球部が中心となって「大谷翔平選手のグローブを使って野球しようぜ! キャッチボール教室」を2月21日、鉄小学校放課後キッズクラブで行った。
グラブ自体は年末から各小学校に3つずつ届いていたが、教員がキャッチボールを教えられないなど、上手く活用しきれていないケースがあったという。今回の教室は、そんな話を聞いた市ケ尾高校野球部の菅澤悠監督が部員による指導の協力を近隣の小学校に打診したことがきっかけ。「大谷選手の思いを形にする未来プロジェクト!」と題して、鉄小以外にみたけ台小や黒須田小、市ケ尾小、谷本小でも開催を予定している。
「楽しすぎる!」
教室が行われた当日、あいにくの雨で体育館での開催となったが、部員40人とキッズクラブの低学年から高学年まで約50人の児童が参加した。部員と児童がペアになって準備体操を終え、キャッチボールからスタート。児童たちはボールの投げ方や捕球の仕方、構え方などを基本から学んだ。最初は争うように「大谷グローブ」を交代で使っていた児童たちも次第に興味はキャッチボールの方へ。部員たちに「上手い」「凄い」などと声を掛けられ、確実に上達していく児童たち。ストラックアウトやミニゲームのティーボールなどを1時間楽しみ、体育館は歓声を上げる児童の熱気に包まれていた。
キッズクラブで主任を務める藤田菜穂子さんは「WBC以降、小学校でも野球熱が高まっている。紙を丸めてキャッチボールをしたり、野球を始める子も増えていた。子どもたちは今回、野球を教えてもらえることを凄く楽しみにしていた」と喜んだ。キッズクラブでは今回を機に、グラブを買い足したという。
地域から参加した鉄町内会の金子茂文会長は「自分たちの少年時代は野球少年ばかりだったが、またそんな光景が見られそうで嬉しい」と笑顔を見せた。
未経験者も上達
元々野球部は、普段から地元の少年野球チームに指導に行くなど野球を通じた地域貢献活動を行ってきた。一方で、今回は初めてボールに触れる児童に対して行う教室。「気が付いたらボールが投げられて、キャッチができるように」と、青葉区内で野球教室を運営し、小学生向けの指導も行っている「合同会社Gate1Field」(菅澤遼代表)と連携。同社がプログラムを構成し、分かりやすく安全に行われた。児童たちは「高校生がたくさん教えてくれた」「グラブが使いやすかった」「初めて野球をやったけど楽しかった」「上手くなった」と目を輝かせた。
部員の古澤望さん(2年)は「自分は幼稚園の年長から始めたが、公園で野球遊びをすることが今は禁止されていたり、野球を経験している人は減っている。大谷選手のグラブは軽くて児童も使いやすそう。今回の教室で子どもたちの笑顔もたくさん見られた。これを機に野球に興味を持ってくれたら嬉しい」と話した。菅澤監督は「グラブの活用促進を後押しする地域連携活動として野球を教えるだけでなく、地域とのつながりも強化された。大谷グローブがそんな空間も生み出したのでは」と振り返った。
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