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青葉区 コラム

公開日:2024.06.27

コラム㊽専門医が分かりやすく解説
目のお悩みQ&A
『逆さまつげで困っていますが、どんな治療があるのでしょうか?』

 まつ毛が眼の表面に当たり異物感を生じるのが逆さまつげですが、これには、子どもに見られるまぶたの皮膚過剰が原因の睫毛内反、高齢者に多いまぶたを支える組織が弱ることが原因の眼瞼内反、まつ毛が悪い向きに生えてしまう睫毛乱生という3病態があります。

いずれも軽度であれば、眼の表面を保護する点眼薬で症状を抑えることもできます。睫毛乱生や軽度の内反であれば、眼に当たるまつ毛を抜く睫毛抜去でしばらく症状を抑えることもできます。しかし、まつ毛を抜いても毛根は残るため数カ月で元に戻ってしまいます。そのため、根本的に生えてこないようにするなら毛根を電気で焼灼する睫毛電気分解という処置や外科的な睫毛根の切除が有効な場合もあります。

 睫毛内反や眼瞼内反では根本的な治療は手術になります。小児では成長と共に改善が見られますが、10歳を過ぎると改善が期待できないとされ、余剰皮膚を切除しまつ毛が外に向くようなクセをつけて縫合する手術が行われます。眼瞼内反では、糸をまぶたの中に縫い込みまつげを外に向ける通糸法やまぶたを支える組織を縫い付ける切開法などが行われます。

 基本的には症状に応じて治療を行いますが、まつ毛が眼に当たり続けると角膜の混濁や異常な乱視を生じることがあり、特に小児は良い視力を保つためにもきちんと治療を考えるのが大切です。

■たまプラーザやまぐち眼科/青葉区新石川3の14の14/【電話】045・913・0333/https://tamaplaza-eyeclinic.com

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