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青葉区 文化

公開日:2025.08.14

戦後80年 語り継ぐ記憶
校舎も全焼、死を覚悟
あざみ野在住 荻須瑠子(るりこ)さん

  • 荻須さん一家(左端が本人)=提供

 現在92歳の荻須瑠子さん(あざみ野在住)は1932年9月に熊本県で生まれた。太平洋戦争が始まったのは小学3年生のとき。生誕地の熊本から離れ、東京で暮らし始めてしばらく経った頃だった。

 戦火が激しくなり、本土にもB29の魔の手が差し迫った頃、父が結核で亡くなった。「戦時中、未亡人になった母は本当に大変だったと思う」

 その1年後、学童疎開が決定。小学6年生の荻須さんは10数人の学友と共に群馬県の草津に。戦火から離れ、少しばかりの平穏な時期を過ごした。しかし、疎開は長くは続かず、1カ月足らずで戻された。その後、目黒女子商業学校に入学するも空襲で校舎が全焼するなど災難に見舞われた。「一時期から死んでもいい覚悟で避難をやめた。学校や街が燃える、二度とあんな思いはしたくないし、次の世代の人にもしてほしくない」と話した。

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