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青葉区 コラム

公開日:2025.08.14

「眼鏡をかけると眼は悪くなるのでしょうか」 コラム【49】
悠先生のちょっと気になる目のはなし

  • 加藤悠院長

 小学校の健診で視力低下を指摘されたお子さんに、初めての眼鏡を処方することがよくあります。遺伝的または環境的な要因で子供は近視が進行しやすく、遠くが見えにくくなってしまうために眼鏡をかけるのです。この際、逆に眼鏡をかけることで余計に近視が進行してしまうのではないかと、眼鏡作成をためらわれたり、心配される親御さんがたまにいらっしゃいます。結論から言うとそのようなことは起こりません。

 眼鏡をかけ始めても近視が少しずつ進行することが多いので、まるで近視の進行が眼鏡のせいのように感じてしまいます。しかし、実際の理由はそういったことではありません。

 眼鏡を始める時期と、近視が進行する時期がちょうど重なっているためそのように錯覚してしまうのです。むしろ適切に眼鏡を使用しないことで、集中力が低下したり、眼精疲労を起こしたり、眼を細めて目つきが悪くなったりしてしまいます。そのため、必要であれば眼鏡はしっかりと装用するようにしましょう。

 また遺伝要因で進行する近視は仕方ありませんが、環境要因で進行する近視は、なるべく離して読み書きなどの手元の作業をしたり、適度な量の紫外線を浴びることである程度抑制できるとも言われています。

市ケ尾町の「梅の木眼科医院」の加藤悠院長が、目を健康に維持するために大切なことを分かりやすく教えてくれるコーナーです(月1回第2週目に掲載)

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