青葉区 コラム
公開日:2025.10.09
「眼科クリニックではどのような検査をしているのでしょうか」 コラム【51】
悠先生のちょっと気になる目のはなし
眼科クリニックには、様々な検査機器があります。これは他の診療科と比べても多いと思われ、患者さんの中には「何の検査をされたのか」と疑問を持つ方もいるのではないでしょうか。
眼球はその特性上、複数のレンズを兼ね備え、密閉された空間を持ちます。言うなればひと昔前のフィルムカメラのようなものです。このカメラの機能や構造を外部から調べる際は多くの検査機器が必要になります。
まず視力を測定するのが基本ですが、近視、遠視、乱視など人によって屈折は様々です。視力を測る前に検査機器を覗いた際、気球の絵を見た方は多いかと思います。この機器はその方の屈折を大まかに測定できるもので、視力測定の時間短縮になります。
また、風が出てくる検査機器が苦手な方もいるのではないでしょうか。これは眼圧といって眼の硬さを測る機器です。他にも、暗闇を覗き込んだ際にストロボカメラのような強い光を発する機器もあり、眼底(眼の内部)と呼ばれる個所を撮影しています。
最近では散瞳と言って瞳孔を開く点眼を不使用でも広範囲の眼底を撮影できる機器もあります。その他にも、特にモノを見るのに重要な黄斑の断層像を撮影するOCTや微細な感度低下まで測定可能な視野検査計など多くの機器があります。
市ケ尾町の「梅の木眼科医院」の加藤悠院長が、目を健康に維持するために大切なことを分かりやすく教えてくれるコーナーです(月1回第2週目に掲載)
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