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青葉区 コラム

公開日:2025.10.30

コラム(57)専門医が分かりやすく解説
目のお悩みQ&A
『内科からの薬で眼に副作用を起こすことはありますか?』

眼科での定期検診が必要な内科の病気があるように、眼に対する副作用があるために、眼科での検診が必要な薬もあります。以下に代表的な薬物と副作用を挙げます。

○ステロイド薬...膠原(こうげん)病(びょう)などで出される炎症を抑える薬です。長期服用により白内障の進行や眼圧上昇が起こることがあります。特に、眼圧上昇は自覚症状に乏しく、知らずに緑内障を発症する可能性もあり、眼科で定期チェックが必要です。

○抗癌剤...S―1製剤では、角膜上皮の損傷や涙道の閉塞により、涙が溢れる流涙症状を来すことがあります。角膜障害にはヒアルロン酸が有効ですが、涙点プラグは薬剤の成分が留まって悪化の恐れがあり、要注意。涙道閉塞には涙管チューブの挿入が有効です。その他、薬剤の種類によっては視力低下を引き起こすこともあります。

○抗結核薬...結核や非定型抗酸菌症の治療で用いるエタンブトールは、視神経障害による視力低下の可能性があります。内服の早期中止で回復が望めますが、対応が遅れると不可逆的な障害が残ることがあります。長期服用する場合も多く、定期的な検診が重要です。

以上、眼に影響の出やすい薬物を3種類挙げましたが、他にも眼に副作用を生じる薬物はあります。内服薬を処方されている方で、主治医に指示された場合や眼の症状を感じた場合は、早めの眼科受診が重要です。

■たまプラーザやまぐち眼科/青葉区新石川3の14の14/【電話】045・913・0333/https://ta

maplaza-eyeclinic.com

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