小山町自治会 黄色いタオルで安否確認 防災訓練で独自の取り組み
小山町自治会(宮田文夫会長)は先月20日に行った防災訓練で、”黄色いタオル”を使用した独自の安否確認訓練を実施した。単位自治会で安否確認方法を考え、取り入れるのは区内でも珍しいという。
訓練は、震度5強の地震が発生したことを想定して実施。同自治会では「安否確認済」と書かれた黄色いタオルを約300世帯に事前配布した。大規模な震災発生時に各世帯が玄関などの目立つ場所に掲げることで「今いる家族は大丈夫」と安否を確認し、掲げられていない世帯の救助を効率的かつ重点的に行うことを目的としている。
当日訓練には約80人が参加した。訓練開始後、参加者はそれぞれに身の安全を確保し、タオルを玄関や門柱などに掲示。各家庭を個別訪問し安否確認をしなくて済むため、自治会館横に設けられた災害対策本部は30分以内に状況を把握することができた。
今年3月11日の東日本大震災発生時、同自治会が安否確認に要した時間は約1時間半。小山町の地形は東西に細長いこともあり、効率的な状況確認が課題となっていたが、今回の安否確認訓練では飛躍的な時間の短縮となった。
宮田会長は「迅速に状況を把握する効果を確認することができました。一人暮らしの高齢者など要援護者の把握といった課題もあるが、黄色いタオルの使用が他の自治会でも良いと判断していただければ是非広げていきたい」と話した。
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