緑区版 掲載号:2012年6月7日号
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アトンメントの聖母幼稚園 思い出の遊具 被災地へ 石巻の3保育所に

社会

届けられたブロックを手に笑顔を見せる鹿妻保育所の子どもたち
届けられたブロックを手に笑顔を見せる鹿妻保育所の子どもたち

 3月で閉園した区内上山『アトンメントの聖母幼稚園』の遊具が今月2日、宮城県石巻市内の3保育所に届けられた。被災地の保育所に遊具などが足りていない現状を聞きつけた同園は、「48年の思い出が詰まった物を大切に使って頂ければ」と考え支援を決めた。

 同幼稚園は、2008年秋に閉園を決定。今年3月に48年の歴史に幕を下ろしたが、卒園生の寄付によって園庭に設置された遊具や、園内の備品など閉園後の活用方法について検討してきた。津波などの被害で、遊具などが足りていない被災地の現状を知った元園長の石崎えい子シスターは「必要としてくださる被災地の方が少しでも笑顔になって頂けたら嬉しいですし、卒園生たちも喜んでくれていると思う」と今回の支援について話す。

 被災地に遊具を届けたのは、青葉区のNPO法人Waveよこはま(金子拓也代表理事)。同NPOが行っている被災地支援「パッションあおばプロジェクト」の一環で、宮城県東松島市のボランティアに向かうバスに遊具などが積み込まれた。今回遊具の受け入れ先となったのは、同NPOが昨年12月から現地の市役所や町役場に声をかけていた中で手が上がった石巻市内の3つの公立保育所。

 中でも最も海岸に近い場所に位置する鹿妻保育所(阿部たか子所長)には、運動会などで使用する玉入れカゴやスチールブロックなどが届けられた。同所には震災当日、園庭まで津波が押し寄せ、職員は子どもたちの手を引き裏山へ避難。倉庫に保管していた遊具が海水に浸かり、鉄部分が錆びるなどの被害に遭った。阿部所長は「譲って頂けるのはとてもありがたいです。大切に使わせて頂きます」と話した。

きっかけは卒園生

 今回、アトンメントの聖母幼稚園とNPOとの橋渡し役となったのは、約40年前に卒園し、中山商店街でカトウスタヂオを経営している加藤陽一郎さん。加藤さんは、以前から顔見知りだったNPOの金子さんからの誘いで昨年11月にボランティアに参加。石巻市内でボランティ活動を行った際、現地で「みんな流されてしまって子どもの遊び場がない」との声を聞いた。閉園の話を知っていた加藤さんは現地から戻るとすぐに石崎シスターに相談したことが今回の支援のきっかけとなった。「自分が使っていた物が大切に使い続けられることはとても嬉しい。何より子どもたちが笑顔になってくれることが一番」と加藤さんは話した。

 なお、今後も南三陸町内の保育所などに8月を目処に遊具などが届けられる予定となっている。
 

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