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公開日:2013.11.14

子育て支援団体「グリーンママ」
母親の声聞き10年
「居場所づくりで孤立防ぐ」

  • スタッフ会議を行う「グリーンママ」スタッフら(右が松岡さん)

 「子育て中の母親が集える場所を」と緑区で初めて常設の子育てサロンとして誕生した「はなまる」がこのほど10年を迎えた。母親同士の交流を促し、子育て相談の窓口として機能してきた取り組みを追った。

 子育てサロン「はなまる」は、2004年10月、中山町に開設した。子育て経験のある主婦らがNPO法人「グリーンママ」を立ち上げ、運営を行っている。

 「自身の経験から、子どもと安心して過ごせる場所が必要だと思った。新興住宅地では頼りになる親世代とも離れて子育てしている母親も多いと感じていた」。代表の松岡美子さんは当時を振り返る。

 横浜市内の子育て環境についてメールなどで情報交換を図る市民団体「よこはま一万人子育てフォーラム」で、松岡さんが未就学児とその親が自由に過ごせる場所の必要性を訴えたのが「はなまる」開設のきっかけ。松岡さんの声に緑区が同調し実現へとこぎつけた。

 サロン内にはおもちゃや絵本を置き、母親と子どもが自由に遊べる空間を作った。母親同士が気軽に会話ができる場所づくりを何より大切に考えてきたという。

 これまでに2万組を超える親子を迎え入れた。母親たちからは「気軽に子育てについて話せる」や「先輩ママの声を聞ける」といった声が寄せられた。活動の中で松岡さんたちは母親の孤立を防ぐことが重要な課題だと感じたという。

「孤立化防ぐのが仕事」

 「児童虐待防止推進月間」である今月、グリーンママは区と協働で子育てに関する上映会を開くなどキャンペーンを行う。松岡さんは「核家族化が進み、母親が孤立することが児童虐待につながっている。居場所となり、母親たちの声を聞くことで孤立化を防ぐことが私たちの役割」と話す。

 緑区は「こうした団体は区内の子育ての大きな役割を担っている。今後も一緒になって母親の声を聞き、児童虐待防止などにつなげていきたい」と話し、今後も連携していきたい考えだ。

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