緑区 人物風土記
公開日：2014.10.02
先月5日、緑警察署長に就任した
鈴木 宣明さん
海老名市在住 56歳
地域と共に治安維持目指す
○…「治安維持を第一に、区民から信頼される仕事をしていきたい」。先月、緑警察署長に就任。自治会や団体の力を借りて犯罪抑止に取り組んでいきたい考えだ。「警察だけでは犯罪は防げない。地域の協力が必要」。そのために、自治会の会合などに参加し地域住民と”顔の見える関係”を築いていきたいと考えている。「地域とつながりをもつには、私たちから情報を発信していくことが大切。こつこつと広報活動を行っていくつもりだ」
○…署長就任前は県内でテロ防止にあたる「国際テロ対策室」室長の業務に従事してきた。国内のテロリストは爆発物の原料となる薬品をホームセンターなどから大量購入する事例がみられることから、その薬品を取り扱う機関の取締りを強化。約10年間、卑劣な無差別犯罪の未然防止に取り組んできた。「警視庁に出向しイラクやバリ島で起きたテロ現場に出向いたこともある。無差別に起こす犯罪に怒りを覚えた」。治安維持を第一とする考えはこれらの経験が根底となっている。
○…「『すごいな』と感動したものにはチャレンジしたくなる」。学生時代から現在も続けているサッカーやスキーのほか、興味をもったことは実際に自分でやってみないと気が済まない性格。６年前からは弓道に没頭している。心の持ち方によって矢の飛び方が異なる弓道の奥深さにはいつも感動させられる。「気持ちが充実していると矢は鋭く飛ぶ。矢は自分の内面を映す鏡」
○…自分の全てをかけるだけの価値のある仕事として選んだ警察官の道。人の心と向き合うことが警察の仕事と捉えている。「人の心は個々の様々な考えで構成されている。幅広い視野をもたないと相手の本当の気持ちは分からない」。警察署長として、そのことを次世代に伝えていきたいと考えている。「”治安維持のプロ”としての意識を署内に根づかせていきたい」
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