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避難生活、地域住民と体験 養護学校が防災イベント

社会

掲載号:2014年11月13日号

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段ボールで区切り、実際の生活スペースを確認した
段ボールで区切り、実際の生活スペースを確認した

 知的障害者の避難所生活について理解を深めてもらおうと8日、県立みどり養護学校(巴伸一校長)が防災イベントを開いた。見ず知らずの他人との共同生活に不安を抱える障害児やその家族の不安を軽減しようと、地域住民を巻き込んだ避難所設営や生活体験などが行われた。

 同校が地域との「交流」をテーマに防災イベントを行うのは今回が初めて。

 知的障害者の避難所生活については、東日本大震災時にも、見知らぬ場所での共同生活に適応できず孤立してしまう事例などが問題となった。同校に通う児童やその家族からも、避難所生活に関する不安の声が度々訴えられていたことなどから、今回のイベント開催に至った。

 イベントを運営した同校の東地廉夫教諭は「学校内の訓練だけでは、避難所生活に関する不安が取り除けないと考えた。地域の方にも参加していただき、避難所の状況を一緒に体験していただくことで双方が心の準備をする機会が必要だった」と話した。

「限られた生活空間」に不安の声も

 避難所を設営するコーナーでは、障害者と地域住民が段ボールでパーテーションを作り、実際の生活スペースを確認したほか、アルファ米などの災害食を試食した。参加者らは「生活スペースが思ったより狭く感じた。この距離感で生活できるようにするのは大変」と感想を述べていた。

 また、交流を通じ「顔が見える関係」を築いてもらおうと、地元体育大学などの協力でディスクを投げるスポーツ「アルティメット」の体験などが行われた。

 セレモニーでは同校に児童を通わせる保護者が、知的障害や自閉症がある人への避難場所での支援について話し、障害者への理解を訴えた。講演を行ったPTA会長の今野麻衣子さんは「障害者への理解はまだまだ充分とは言えず、避難所生活に不安を抱える保護者も少なくない。今回のような避難所体験を行っていけば、すこしずつではあるが避難所での生活にも対応できるようになると思う。他のお母さんからも自分の子どもが避難所体験に対応できていたという声が挙がっていた」と話した。

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