みどりアートパーク2周年を祝し「きっと明日は」を作曲した 亀山 法男さん 杉並区在住 62歳
音楽を架け橋に
○…「音楽には人と人を結びつける引力のようなものがある」と目を輝かせる。今回の楽曲は、披露をする田奈中学校合唱部の部員が事前に考えた歌詞に合わせ作った。作曲の過程では、中学生のしなやかな感性を豊かに表現することに苦戦したという。記念の歌なので、子どもたちが楽しく歌えるようにと、リズムを重視してつくったが「子どもたちのレベルが予想以上に高く、もっと難しく作ってもよかった気がする」と舌を出す。
○…日ごろから中学生や地域のための曲を手掛けることも多く、作成したオリジナル曲は1000を超えるという。作曲で大事にしていることは「音楽で楽しくなってもらうこと」。ソプラノ歌手で妻の勝子さんと行う「ザ・クラシック笑(ショー)」はクラシックコンサートとは思えない軽妙なトークを合間に挟み、会場を盛り上げるという。「ただ演奏するより距離感の近い音楽会をしている。楽しい空間を共有することで、僕らの音楽が細胞の一部に残ってくれたら嬉しい」と顔をほころばせる。
○…音楽を始めたのは5歳の時。母親に勧められたピアノ教室がきっかけだ。青春時代はスポーツなどにも打ち込んだが、国立音楽大学教育学部で様々な音楽を学んだことでプロの道を進むことを決めた。卒業後は荻窪のライブハウスで活動をするように。40代の時、少年時代から大ファンだった永六輔さんがライブ鑑賞に訪れ「自分たちにしかできないことをやりなさい」と言われたことが今のスタイルを固める決定打になったという。
○…今後も地域と関わる音楽活動は積極的に続けていく。目標は健康に気を付けて、100歳になっても音楽家であること。「声をかけてもらえれば作曲、ライブ活動なんでも、どこでも頑張ります。地域と人を繋ぐ素敵な音楽を作っていきたい」。そう話す声は自身の音楽のように明るく弾んでいた。
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