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公開日:2016.02.11
武蔵中山台地区
待望のバス路線開通へ
自治会の要望かなう
神奈川中央交通株式会社は武蔵中山台地区に新しいバス路線を増やし、実証運行を行うことを決めた。武蔵中山台自治会(栂野(とがの)宏会長)の要望に応えたもので、3月から実証運行を開始し、7月から本格稼働する。
武蔵中山台地区では以前から、交通の不便さや坂の多さからバス開通を求める声が多く上がっていた。自治会館がある場所から近隣にある「三保橋」などの最寄りのバス停まで約500mあり、利便性を求めて他の地区へ引っ越す高齢者もいたという。
同自治会は2013年5月に開いた総会で、バス導入の議題があがり、緑区区政推進課に相談。11月には地域交通サポート事業の支援を受けることが決定し、事業が本格化した。14年1月には自治会員1004人を対象にアンケートを実施。949人の回答のうち、65%にあたる613人が「困っている」と回答した。アンケートでは「早期運行を実現してほしい」「通勤・通学や高齢者など確実にニーズがある」といった意見が多く上がっていた。その後、地域交通サポート事業メンバーを仲介して神奈中バスと協議を重ねていった。
現在国土交通省の関東運輸局にバスルートなどの最終的な申請を行っており、完了次第、横浜市、神奈中バス、自治会の間で三者協定を締結させる。
3月から実証運行
今年の3月下旬には実証運行の開始が決まっており、4カ月間かけて利用者や運行ルートの問題点などを確認していく。実証運行では1日の乗車人数を敬老パス利用者を除いて320人と見積もっている。また、7カ所の停留所の新設を予定しており、午前7時台から午後8時台まで1日32本の運行を予定している。具体的な実証日は3月上旬に開示する。
記念イベントも
実証運行の初日にはテープカットや記念撮影などの式典を予定しており、運行一本目のバス出発時には、運転手に花束を渡すイベントも予定している。開催日時などの詳細は確定次第、地区内にポスティングで広報する。
開通にあたって栂野会長は「長い間要望があったのでとても嬉しい。導入によって地域住民の生活範囲が広がることで地域の活性化につながると思う」と感想を語った。
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